ゴールドマン・サックス・グループのヤン・ハッチウス氏をはじめとするエコノミストは25日、顧客向けのリポートで、米国金融当局が来年、インフレ圧力の高まりから「従来の予想」よりも速いペースで金融政策を引き締めるだろうと予想した。
ハッチウス氏らは「新たなシナリオ」では、米金融当局の資産購入プログラムは3月半ばに終了することになるうえ、利上げが5月に始まり、7月と11月に追加利上げが行われる可能性も「現実的」だと指摘した。
また、過去2カ月のインフレ率がやや予想を上回る水準である上に、テーパリング(資産購入の段階的縮小)のペースを加速しても金融市場に衝撃を与えることはないとの安心感が米当局者の間に広がっている。
ハッチウス氏らは「新たなシナリオ」では、米金融当局の資産購入プログラムは3月半ばに終了することになるうえ、利上げが5月に始まり、7月と11月に追加利上げが行われる可能性も「現実的」だと指摘した。
また、過去2カ月のインフレ率がやや予想を上回る水準である上に、テーパリング(資産購入の段階的縮小)のペースを加速しても金融市場に衝撃を与えることはないとの安心感が米当局者の間に広がっている。
この2つの要因から、ペース加速に前向きな見方が強まっていると記した。
米金融当局は資産購入の縮小額を1月から倍増させて月300億ドルとし、6月には利上げを開始するとの見方を示した。
さらに利上げは9月と12月にも行われ、2023年にも2回の利上げがあるだろうと予測している。
ハッチウス氏らはこれまでのリポートでは、来年7月と11月の利上げを見込んでいた。
ハッチウス氏らはこれまでのリポートでは、来年7月と11月の利上げを見込んでいた。