米国検察当局は10日、大手コンサルタント会社
マッキンゼー
のパートナー
プニート・ディクシト容疑者(40)
が発表前だった米国投資会社大手
ゴールドマン・サックス・グループ
のグリーンスカイ買収に関する内部情報に基づき
不正利益 45万ドル(約5130万円)超
を取得したとして訴追したことを明らかにした。
検察の発表によれば、プニート・ディクシト容疑者)はグリーンスカイの
オプション取引
で不正に利益を得た疑いがあるとして証券詐欺2件の嫌疑をかけられている。
同容疑者に対してはすでに米証券取引委員会(SEC)が、同様の嫌疑で民事訴訟を起こしていた。
SECの訴状によれば、ディクシト容疑者はグリーンスカイ買収ではゴールドマン側の代理を務めていた。
ゴールドマンは株式交換方式でグリーンスカイを買収する意向を9月に発表した。
買収の規模は約22億4000万ドルと評価されていた。
マッキンゼーは声明を発表し、ディクシト容疑者が同社のパートナーだったことを確認し、「当社の規則と行動規範に対する重大な違反」があったとして既に解雇したと説明した。
また、ゴールドマンは声明で、「インサイダー取引の疑いについて非常に遺憾に思う。捜査に全面的に協力している」と表明した。