米国の著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資・保険会社
バークシャー・ハサウェイ
はは3年余り前の方針変更以来、約510億ドル(約5兆7800億円)を自社株買いに充てた。
いまのところバークシャー最大の投資先はアップル株だが、入手可能な最近のデータによれば、バークシャーが2016年にアップル株の買い増しを始めてから20年末までに同社株購入に投じた資金は310億ドルにすぎない。
バークシャーは6日の届け出で、9月末から10月27日まで少なくとも17億ドルの自社株買いを行ったことも開示した。
バークシャーの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるバフェット氏は長年にわたり、自社株買いより大型買収や他社への投資を重視してきた。
バークシャーは18年に自社株買い戻しの上限を撤廃したうえ、バフェット氏とチャーリー・マンガー副会長に株主還元を進める大きな裁量を付与した。
バークシャーの手元資金は9月末時点で過去最大の1492億ドルに増えている。
同社が6日発表した7−9月(第3四半期)決算では、営業利益が前年同期比18%増加した。
鉄道事業が記録的な利益となり、エネルギー事業も好調で。
なお、保険事業グループでのハリケーン「アイダ」といった災害などに伴う引受損失を補った。
ひとこと
ユダヤ系起業家の一人であり、利益追求の手法は多くの成功した投資家と同じだが、現状で自社株買いに流れを変えたのであれば有望な投資先が少ないということになりそうだ。