コンゴ民主共和国イトゥリ(Ituri)州のパトリック・カラムラ保健相や専門家は19日、北東部で昨年末に感染が拡大した
ペスト
により、これまでに31人が死亡したと明らかにした。
感染拡大地で確認された感染者は520人を超え、少なくとも31人が死亡した。
死者の内訳は肺ペストが5人、敗血症性ペストが2人、それ以外は腺ペストだったという。
米国ニューヨークを拠点とするNGO「エコヘルス・アライアンス(Ecohealth Alliance)」の疫学者
アンヌ・ロディソワ氏
によると、感染はイトゥリ州アル(Aru)地区ビリンギ(Biringi)で昨年11月15日から12月13日にかけて確認された。
コンゴでは1926年に初めてペストの感染が確認され、現在まで感染者の発生が続いている。
ペストはエルシニア・ペスティスと呼ばれる菌が原因の感染症で、古代から恐れられてきた。
ただ、現在は抗生物質で治療が可能だ。
なお、コンゴ東部では散発的にエボラ出血熱も発生している。
また、多くの武装勢力の攻撃により医療体制は壊滅的な被害を受けている。
ひとこと
社会環境が政治闘争に伴う軍事対立で悪化しており集束は難しい。