米国大統領
ドナルド・トランプ氏
は5日に通常よりも遅れた米国議会上下両院合同会議で行った
一般教書演説(施政方針演説に相当)
で、米国から今後10年以内に
エイズウイルス(HIV)
を撲滅するとして、議員らに超党派の協力を求めた。
なお、専門家や患者支援団体はこの姿勢を歓迎しているが、さまざまな課題も残っている。
ドナルド・トランプ氏
は5日に通常よりも遅れた米国議会上下両院合同会議で行った
一般教書演説(施政方針演説に相当)
で、米国から今後10年以内に
エイズウイルス(HIV)
を撲滅するとして、議員らに超党派の協力を求めた。
なお、専門家や患者支援団体はこの姿勢を歓迎しているが、さまざまな課題も残っている。
演説で、近年の進歩によって「かつての夢が、手の届く範囲に近付いた」と述べたうえ、「私の(国境の壁の建設を含めた)予算」は、米国から10年以内にHIVを撲滅するために
民主党・共和党双方に必要な取り組み
をしてもらうためのものだと主張し、「皆で共に米国、そしてその向こうでも、エイズを打倒しよう」と呼び掛けた。
ただ、トランプ氏は具体的な数字目標に触れなかったため、後からアレックス・アザー(Alex Azar)厚生長官が発言を補足している。
これによると計画では、新たな感染例を今後5年間で75%、今後10年間では90%減少させ、この期間で25万件の感染を防ぐと主張した。
公式統計によると米国では2017年、約3万8000人がHIVに感染している。