世界の観光市場を左右する中国人観光客だが、中国政府はこれを
外交カード
として利用している。
米国ウェブニュース「Axios」は8月26日「観光の武器化:中国」と題した記事で、中国政府は外交の都合で、自国から海外へ向かう旅行者の緩和や規制を操作していると指摘した。
記事では、8月19日のロイター記事を引用し、太平洋の小さな国であるパラオは現在、中国による観光を武器とした圧力で苦しんでいるとのレポートを発表した。
中国政府が主張する「一つの中国」を否定して、台湾との国交を維持すパラオに対して、中国当局は中国人観光客の訪問禁止国と定めた。
これまで中国から多くの観光客が訪れていたパラオには、観光収入の大部分が失われた。
中国人観光客を目当てに投資したホテルや観光船は空室、空席が目立ち、旅行関係の店舗も営業中止に追い込まれている。
これまで中国から多くの観光客が訪れていたパラオには、観光収入の大部分が失われた。
中国人観光客を目当てに投資したホテルや観光船は空室、空席が目立ち、旅行関係の店舗も営業中止に追い込まれている。
中国政府は、渡航制限などで台湾の観光産業に打撃を与え続けている。
台湾の蔡英文政権は中国側の威圧的な態度を強く批判した。
なお、パラオもまた、台湾政府との断交については否定している。