中国経済全体のファイナンス規模は7月に伸びが鈍った。
金融当局は成長下支えのための追加措置を講じ始めており、今回の統計は景気への懸念を浮き彫りにした。
中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した7月のファイナンス規模は
1兆400億元(約16兆7000億円)
だった。
6月は、人民銀が導入した同データの新たな算出方式で1兆3900億元、従来方式では1兆1800億元だった。
新方式は算出に含める与信の種類を増やしており、市場予想や過去に発表されたデータと単純比較できない。
人民銀は2017年1月にさかのぼって同データを新方式で算出し直して公表した。
7月の人民元建て新規融資は1兆4500億元で、市場予想は1兆2750億元だった。
6月は1兆8400億元という。
7月のマネーサプライ(通貨供給量)M2は前年同月比8.5%増、6月は8%増と、統計開始後で最も低い伸び率だった。
7月の新規融資については、中国銀行保険監督管理委員会が週末に速報値を発表していた。
なお、人民銀の発表数値は、それと一致した。