儒教(じゅきょう)
孔子を始祖とする思考・信仰の体系で、紀元前の中国に興り、東アジア各国で2000年以上にわたって強い影響力を持った。
その学問的側面から儒学、思想的側面からは名教・礼教ともいう。
春秋戦国時代、魯の孔子によって体系化され、堯・舜、文武周公の
古えの君子の政治
を理想の時代として祖述した。
周礼を保存する使命を背負った
仁義の道
を実践し、上下秩序の弁別を唱えた。
教団は諸子百家の一家となって儒家となり、支配者の徳による王道で天下を治めるべきとし、同時代の
支配者の武力
による覇道を批判し、徳治主義を主張した。
儒教は漢代において国家の教学として認定された事によって成立した。
儒教は、宋代以前のいて「五経」を聖典としていた。
宋代以降に朱子学により、国家的規模での宋明理学体系に纏め上げられていった。
宋明理学の特徴は簡潔に述べるならば、「修己治人」であり、「経世済民」の教えでもある。