日本たばこ産業(JT)は16日、ロシア4位のたばこ会社
ドンスコイ・タバック
の全発行済み株式等を買収総額は約1900億円で取得することで合意したと発表した。
株式を900億ルーブル(1710億円)で取得するほか負債も引き受ける。
なお、買収は2018年7−9月期初頭に完了する予定。
なお、買収は2018年7−9月期初頭に完了する予定。
JTが最大のシェアを持つロシア市場は同社の
成長の基盤
となっており、低価格帯の商品を展開するドンスコイ・タバックの買収でシェアは約40%まで拡大する。
ドンスコイ・タバックの買収は手元資金や借り入れでまかなう方針。今期の業績への重要な影響はないとしている。
前期(17年12月期)に国内たばこ事業の売上高は8.4%減となった。
前期(17年12月期)に国内たばこ事業の売上高は8.4%減となった。
一方では、海外たばこ事業の売上高は3.2%増の1兆2376億円と同社全体の58%を占めた。
国内での紙巻たばこ需要の伸び悩みを背景に、東南アジアなど新興国を中心とした成長の見込める海外に活路を見い出している。
昨年には2000億円超を投じ、インドネシアやフィリピンのたばこ会社を買収していた。
JTは1999年に米食品大手
JTは1999年に米食品大手
RJRナビスコ
から米国以外のたばこ事業を買収したことで世界3位の市場規模を持つロシアに進出した。
さらに欧州やロシアに強みを持っていた英国の
ギャラハー
を07年に買収したことなどから、ロシアで最大手となった。
17年のロシア市場でのシェアはJTが33%、米フィリップ・モリス・インターナショナルが27%、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコが23%。ドンスコイ・タバックは6.7%だった。
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