風土記(ふどき)
奈良時代初期の官撰の地誌で
元明天皇
の詔により各令制国の国庁が地方の文化風土や地勢等を国ごとに記録編纂して、天皇に献上させた報告書のこと。
律令制度を整備し、全国を統一した朝廷は、各国の事情を知る必要があっ。
なお、風土記という名称は用いられておらず、律令制において下級の官司から上級の官司宛に提出される正式な公文書を意味する「解」(げ)と呼ばれていた。
この報告書は主に漢文体で書かれており地方統治の指針とした。
ただ、正式名称ではなく、ほかの風土記と区別して「古風土記」ともいう。
律令制度の各国別で記されたと考えられ、幾つかが写本として残されている。
記すべき内容としては
・郡郷の名(好字を用いて)
・ 産物
・土地の肥沃の状態
・地名の起源
・伝えられている旧聞異事
などで、写本として5つが現存している。
記すべき内容としては
・郡郷の名(好字を用いて)
・ 産物
・土地の肥沃の状態
・地名の起源
・伝えられている旧聞異事
などで、写本として5つが現存している。