中国のメディア参考消息網は、地表観測に用いられるアメリカ航空宇宙局(NASA)の中分解能撮像分光放射計(MODIS)のデータに基づき北京を中心とする
中国華北地方
がこの15年間に何度もスモッグに「埋没」してきたことが明らかになったと伝えた。
2001年の中国東部は
2001年の中国東部は
エアロゾル汚染
が観測されているものの、地表の様子を見ることはできる。
2002年には、東部の大半の地域が
スモッグ
に覆われ、不透明の灰色に変わった。
2007年にはスモッグと雲が重なり
色がより濃く
なり、北京を覆い隠せるほどの厚さとなっていた。
北京は2008年8月8〜24日の北京五輪、9月6〜17日の北京パラリンピックを控え
新たな大気汚染防止措置
を講じたことで、一定の効果が見られた。
だが、経済発展のために規制を緩めたことで、その後は再び悪化する様子が観測されている。
英国メディアのBBCによると、北京市は大気汚染が4段階のうち2番目に深刻な「オレンジ」警報を、先月同30日午前0時から今月1日午後12時までを期間として発令した。
ただ、警告に基づく対応は遅々として良くならず、同警報はその後2度にわたって延長された。