瑞相(ずいそう Pūrva-nimitta)
おめでたい出来事が起きる前触れの現象を意味するもの。
吉兆と同義で仏教寺院の落慶法要や入仏開眼法要などにおける瑞雲(ずいうん。気象用語:彩雲)や日暈(ひがさ、にちうん)のほか、地震なども瑞相の一つとされている。
仏教の経典では、仏が説法する直前など、こうした様々な瑞相が起こることが説かれている。
仏教の経典では、仏が説法する直前など、こうした様々な瑞相が起こることが説かれている。
例えば『法華経』や『涅槃経』などにも、「大地が六種に震動した」などとある。
釈迦が生まれたときにも、王宮が清浄になり、木々の虫けらが影を潜め、種々の妙華が馥郁(ふくいく)として香る、雪山より羽毛鮮やかな神鳥が飛来して楼閣を廻り囀(さえず)る、草木緑栄えて花が一気に咲く、泉が湧き出て池沼の蓮華は車輪のごとく花を咲かす、あるいは、五色の瑞雲が棚引く、などといった瑞相が説かれている。