フランスの防衛大手DCNSが建造したスコルペヌ(Scorpene)級潜水艦の機密情報が大量に流出した。
この問題で、インド海軍
スニル・ランバ(Sunil Lanba)参謀長
は17日、今回の件に関する初期段階の調査では、流出元はインドではなく、フランスにあるDCNSのオフィスだったことが明らかになったと述べた。
その上で、「フランスではDCNSと同国政府が調査に乗り出した。われわれはその調査に基づいて、何をするべきか検討する」と付け加えた。
8月に豪紙にリークされた、2万2400ページに及ぶ機密文書には、DCNSがインド海軍から受注した潜水艦の戦闘能力が詳細にわたって記されていたとされる。
DCNSは情報の流出元がインドである可能性を示唆した。
ひとこと
情報の漏えいが表に出たことで、システム的な欠陥があることが解ったものだが、表面に出ない情報の漏えいが一番ダメージが大きいものだ。
黙って入手した情報を元に対応を綿密に計画されれば表面化することもなく淘汰されるリスクがある。
これが軍事機密であれば国の存亡となりかねない。
ただ、偽の情報を相手に渡すことで軍事的な致命傷を作っておくこともある。
日本が第二次世界大戦中に手に入れた米軍の大型機の設計図が欠陥品であったため、日本が作った爆撃機が思うようなものにならなかったことがある。
偽情報を掴ませて、猜疑心を起こさせて重要人物を相手に処刑させる手法は戦国時代には多く見られたものだ。