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2016年09月14日

大黒寺(大阪府羽曳野市) 「大黒天発祥の寺」


大黒寺

 大阪府羽曳野市大黒にある「大黒天発祥の寺」のこと。
 
 縁起によれば、西暦665年 天智天皇4年 正月甲子(きにえね)の日に修験道の祖
   役ノ行者(えんのぎょうじゃ)
が、金剛山に籠り
   孔雀明王経
を誦え諸仏諸神に人々の救済を祈願していたところ、大地が震え、天空が薄暗くなり、五色の雲がたなびいた。

 その雲の中から大黒天が現れれ「お告げ」をしたという。

 大黒天は、過去世に於いては、摩尼珠王福徳円満如来 天竺にては、マカキャラ天 日本に来りては、大黒天と称す福徳自在の福の神であると話した。

 左の手に袋を持つ、この中に一切の福徳を納めている。

 右の手に槌を持つ、この槌は一切の悪魔を降伏し 諸々の災難を除き、宝福を打ち出だす
   打ち出の小槌
なり。

 我に五つの福を授ける誓願がある。

  第一に父母に孝行の福 
  第二に子授け、子孫長久の福 
  第三に病気平癒の福 
  第四に武運長久の福 
  第五に農民には五穀豊穣、商人には商売繁盛の福
である。

 甲子の日に礼拝し帰依信仰すれば、この五つの福徳寿命が授かり、諸願成就せしめん。

 そして、「我に有縁の地あり。」と一筋の光明を以ってこの霊場(現在大黒寺の在る羽曳野市大黒の地)を示したとのこと。

 役ノ行者は渇仰の思いで拝聴しそのお告げに従い、縁ある善男善女にこの福徳寿命を授けんがため、示された地に寺を建立し大黒天尊像を彫刻し奉じたのが、大黒寺のはじまりと言われる。

 このお告げの中には、「家々の中心の柱を大黒様と思い、大切にすれば一家が栄える」という、大黒柱の由来に当たる様な記述もあった。
 また、甲子の日には、「自然石で大黒様によく似た石が、石川を流れ来て大黒寺の前に流れ着く」という伝承もある。

 以来1350年、現在も60日毎におとずれる甲子の日(大黒天の縁日)には甲子祭(きのえねさい)が行なわれている。
     
  
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posted by まねきねこ at 22:10| 愛知 ☁| Comment(0) | 社寺仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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