刀貨(とうか)
中国の古代春秋戦国時代に主として黄河下流域で流通した小刀形の貨幣の総称で刀銭とも呼ばれる。
流通地域によって明刀と斉刀に大別されている。
明刀は,刃の先端部のとがった尖首刀の後をうけたもので東北部の燕国を中心とする地域で用いられた。
刃の中央部分に明字を刻むところから明字刀とか明刀と呼ばれる。
斉刀は、細身の明刀に比べ刃部が広く重量感があり、鋳造地の斉の地名を刻むところから斉刀と呼ばれる。
当時この地域には河川や湖沼、藪沢などの低湿地が広がっており漁労や狩猟が盛んであった。