第1回世界シェフ・アートフェスティバルおよび世界中国料理業連合会設立25周年記念イベントが開催された。
このイベントに出席した世界中国料理業 連合会の
楊柳会長
によると、海外の中華料理店の数は約50万軒に達し、市場規模は中国飲食市場の約半分の規模に相当する2500億ドルを上回ったという。
なお、海外の中華料理店には今、西洋風の中華料理から本場の中華料理への変化といった、いくつかの新たなすう勢がみられるという。
海外にある中華料理店の分布は、欧米や東南アジアに集中し、特に海外に移住した華人が生計を立てるために開いた中華料理店が多くを占める。
中国国内の飲食企業が海外に開設した支店や加盟店もごく少数ながら存在し始めたとのこと。
中国の清王朝が崩壊した20世紀に大勢の華人が中国大陸の治安の悪化から海外に移住し、その多くが生計を立てるために料理店を開いた。
初期の海外における中華料理店はどこも小規模で、メニューも魚香肉絲や麻婆豆腐といった家庭料理が多く、種類も少なかった。
初期の海外における中華料理店はどこも小規模で、メニューも魚香肉絲や麻婆豆腐といった家庭料理が多く、種類も少なかった。
資本が蓄積し、中国料理を基礎から学んだ料理人が増え中華料理が発達した米国やオランダ、英国、ドイツ、フランスなどの本格中華料理店ではどこも豊富なメニューを取り揃えている。
ひとこと
中華料理が世界中に広がった要因のひとつとしては安価な労働力の供給が政治安定により爆発的な人口の増加で押しだす力が強く出た清朝の体制がある。
労働力が海外に出た場合に食事というものがついて回るからだ。