韓国メディアの京郷新聞によると、韓国の中央省庁の一部機能が首都ソウルから移されている世宗市の政府世宗庁舎内で20〜23日の4日間、テロ攻撃などに対応するための政府施設の「侵入訓練」が行われた。
政府世宗庁舎では外部の人間が敷地の塀を乗り越える、また他人の身分証を使って侵入した場合の防護体制を点検するための訓練であった。
22日午前、侵入者役を任された
軍特攻隊員3人
が事前に受け取っていた入構証を使い7棟法制処の地下駐車場から侵入、海洋水産部長官室まで支障なく進み、模擬爆弾を爆発させることに成功した。
当時、他の建物の駐車場には防御隊員がいたものの、要員不足で7棟入り口には人がいなかった。
また入構証があったため、入り口のカードリーダーも侵入を防ぐ役には立たなかった。
今回の訓練により、政府庁舎の守りの弱さが改めて浮き彫りとなった。
なお、今年4月、ソウル市内の政府庁舎に公務員試験の受験生が忍び込み、自身の試験成績を操作していたことが発覚し大きな問題となった。
なお、今年4月、ソウル市内の政府庁舎に公務員試験の受験生が忍び込み、自身の試験成績を操作していたことが発覚し大きな問題となった。
ひとこと
訓練の穴を見つけることにはなるが、訓練しても穴が見つからないことも多い。
後出しでの分析や対応は簡単なことだが、情報不足の相手には対応が後手に回るため、見えていない穴をすり抜けていくことになる。