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2016年04月10日

禁酒令で寺院の参拝者激減、予想外の影響 インド

 
 

  
 インド東部ビハール(Bihar)州で、健全な市民生活を目指して導入された禁酒令によって、酒が伝統的な奉納品とされてきた寺院に参拝者が寄り付かなくなるという予想外の事態が発生している。

 ビハール州首相のニティシュ・クマール(Nitish Kumar)氏は今週、選挙公約だった禁酒例を発令した。貧困にあえぐ同州では、特に家計が酒に消えることにうんざりしている女性たちの間でこの動きは支持された。

 だが、この法律は多くのヒンズー教の寺院では評判はよくない。酒を出す店が軒並み閉まってしまい、参拝者の数が激減したからだ。ある僧侶によれば、参拝者は約70%も減ったという。酒を供えるのは婚礼や宗教的な祝祭など特別な機会という人が多いが、中には毎日奉納していた信者もいたという。
 
 信者の間からは、宗教的理由で持ち込む酒類は認めるよう、法律を緩和してほしいとの声が上がっている。

 しかし、州政府側は妥協する姿勢は見せていない。ある高官は「どんな理由であっても酒類の販売や消費は認めない。信者は禁止されている物以外の物を納めればいい」と語った。
 
 
 
ひとこと
  
 例外規定を認めれば、堤の蟻の一穴と同じことになりかねない。ただ、嗜好に関するモノに対しての制限では犯罪組織などの利権を大きく広げることにもなり、取り締まりが後手にることが多く取り返しのつかない事態を生じさせることもある。
 米国のマフィアやメキシコのカルテルの勢力が巨大になり、戦闘力が巨大化し取り締まりには多大な犠牲が生じていることにも留意すべきだろう。
 
 
 
  
posted by まねきねこ at 07:18| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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