櫛田神社(くしだじんじゃ)
三重県松阪市にある神社で式内社
旧社格は村社
櫛田川下流の西岸近くに鎮座し、理容美容業者の信仰を集めている。
境内に接した場所には三重県美容業生活衛生同業組合らによって建立された「櫛の碑」がある。
7月の博多祇園山笠や10月の博多おくんちなどで知られる福岡県福岡市博多区の櫛田神社は、天平宝字元年(757年)に当社を勧請して創建したと伝えられている。
ご祭神
*大若子命(おおわくごのみこと)
説話上の伊勢神宮の初代大神主
伊勢外宮神主家としての度会氏の祖先とされた神様。
垂仁天皇の代の伊勢内宮鎮座の際に自らの領する櫛田川以東の伊勢国(三重県)南部を神宮に納めた。
その地の支配者として神国造となり、大神宮大神主を兼ねたと伝わる。
また、越の国の賊徒・阿彦を討伐する命を受けて成敗したところ朝廷から大幡主命の尊称を与えられた。
このほか・櫛玉姫命・須佐之男・天忍穂耳・市杵島姫を祭神とする。
創建由来
垂仁天皇22年(紀元前8年)に
倭姫命
が天照大神を祀る場所を探す旅の途中でこの地を案内した大若子命を祀るために創建されたとされる。
江戸時代の明暦頃に社殿も失われ中絶となった。
その後、享保年間に再興された。
明治40年(1907年)2月27日、合祀とともに字室垣内に移転したうえ大櫛田神社と改称した。
翌明治41年(1908年)2月11日に山添町の神山神社に合祀した。
その後氏子が分祀を希望し、昭和8年(1933年)2月1日に現社地に分祠された。
場所 三重県松阪市櫛田町724