佐那神社(さなじんじゃ)
三重県多気郡多気町仁田に鎮座する神社で、旧社格は県社。
伊勢神宮皇大神宮(内宮)に相殿神として祀られている
天手力男命
を主祭神とし、伊勢神宮の古材の払い下げを受けて社殿が造り替えられた。
伊勢神宮との関連の深い神社として知られる。
社名の「佐那」は古事記や皇太神宮儀式帳に記載のある「佐那県」という地名に由来。
なお、佐那近辺は古来より水銀の産地として知られ、佐那造は古代の水銀採掘に携わった人々とされる。
また近世には鎮座地周辺を「佐奈谷」と称していたが江戸時代には俗称として「大森社」・「中の宮」と呼ばれた。
なお、「中の宮」の名は、佐那神社とともに神宮造替使によって社殿の建て替えが行われた多気郡の3社である
須麻漏賣社
を一之大宮とし、櫛田神社を大社と呼んだことと関連すると言われる。
ご祭神
*天手力男命
腕力・筋力を象徴する神様。
*曙立王命
伊勢の品遅部、佐那造の始祖
この2柱のほか、合祀元の神社の祭神であった天宇受賣命・速玉男命・伊邪那美命・天照大御神・須佐之男命・天忍穂耳命・天穂日命・天津日子根命・活津日子根命・熊野久須毘命・多紀理毘賣命・多岐都比賣命・市寸嶋比賣命・火産霊神・倉稲魂命・大山祇神・木花咲耶姫命・事解男命・誉田別尊・猿田彦命・菅原道真公・不詳2座を祀っている。
創建由来
創建は不詳。
平安時代の『延喜式神名帳』に記載があり、伊勢神宮の式年遷宮に合わせて外宮造替使によって社殿が建て替えられた6社のうちの1社である。
また、元禄12年(1699年)まで有爾郷より土器が調進されていた。
江戸時代には、戦国時代の戦乱の影響から中断していた式年遷宮の制度が再開され、神宮の古材の払い下げを受けて建て替えられた。
和歌山藩は当時「中の宮」などと呼ばれていたこの神社の社頭に「佐那神社」の標石を立て、式内社に比定した。
場所 三重県多気郡多気町仁田156番地

