伊多波刀神社(いたはとじんじゃ)
愛知県春日井市上田楽(かみたらが)町に鎮座する神社。
別天津神(ことあまつかみ)の一柱である
高皇産霊尊
と八幡三神
誉田別尊
息長足姫命
玉依姫命
を主祭神とし、大山祇命、市杵島姫命、伊豆能売命、品陀別尊(誉田別尊と同神)を合祀している。
延喜の制では国幣の小社とされ、国内神名帳である『尾張国神名帳』に
「従三位 板鳩天神」
とある。
江戸時代には神宮寺として常念寺(廃寺)が存した。
明治3年(1870年)には郷社に列し、近代社格制度廃止直前の昭和21年(1946年)1月10日に県社に昇格した。
例祭は古く陰暦8月15日であった。
その後に10月5日に変じ、現在は10月第2月曜日となっている。
近世まで
流鏑馬
が奉納され、『尾張名所図会』にも掲載された春日井郡第一の盛儀であったと伝えられる。
明治になってから文明開化の到来とともに衰退、廃絶した。
現在では甲冑を着けた武者の行進と厄年の男子による馬之塔や前厄の男子による武者の射的が行われるのみとなっている。
その神事が昭和25年(1950年)4月14日に「伊多波刀神社奉納流鏑馬」として市の無形民俗文化財に指定された。
なお、参道入口に鎮座する天照大神社、豊受神社はかつては境外社であったという。
ご祭神
*高皇産霊尊(すさのおのみこと)
御神徳:厄除・家内安全
素盞鳴尊は伊弉諾神(いざなぎのかみ)の御子で、天照大御神のご弟神
出雲地方を治められ産業発展、商売繁盛、病気平癒等の霊験あらたかな神様
*誉田別尊(おおとしのかみ)
御神徳:五穀豊穣・事業繁栄
大年神は素盞鳴尊の御子で、特に農業の守護神とされる。
ちなみに「年」とは稲のこと。
*息長足姫命(いぬひめのかみ)
御神徳:安産・子授け・子供の生育
伊奴姫神は大年神の御妃で、子授け、安産、夫婦円満、家内安全等に大きな御神徳をお授けくださる神様
御神徳:安産・子授け・子供の生育
伊奴姫神は大年神の御妃で、子授け、安産、夫婦円満、家内安全等に大きな御神徳をお授けくださる神様
当神社の社名由来となっております。
*玉依姫命(いぬひめのかみ)
御神徳:安産・子授け・子供の生育
伊奴姫神は大年神の御妃で、子授け、安産、夫婦円満、家内安全等に大きな御神徳をお授けくださる神様
当神社の社名由来となっております。
(創建にまつわる伝説)
社伝に景行天皇42年の創祀で、古来より付近に設定された
味丘庄 17箇村
の総産土神として崇敬された。
板に鳩を描いて奉納する習いがあったために社名としたとされる。
源頼朝が武運長久を祈願して朱印地と甲冑3領を寄進しするなど、中世以降八幡神として武家の信仰を集めて隆盛した。
また、織田信長による寄進もあって慶長年間(16世紀末から17世紀前葉)には社領5町8反(およそ20,880坪、5.8ヘクタール)を有した。
豊臣秀吉による太閤検地により全て没収されたという。
場所 愛知県春日井市上田楽町3454