フランス北東部ストラスブール(Strasbourg)近郊エクベルスハイム(Eckwersheim)で14日、試験走行中の仏高速鉄道TGVが脱線する事故があり、少なくとも10人が死亡、37人が負傷し、5人が行方不明になっている。複数の地元当局者が明らかにした。TGVの死亡事故は、約30年前の開業以来初めて。
車両には試験走行のため技術者ら49人が乗っていたが、それ以外の一般の乗客はいなかった。負傷者のうち12人が重体だという。事故の調査関係者によると、車両は来年春から営業運転に使用される次世代TGVの試験の一環で、高速鉄道路線を時速350キロ前後で走行していた。
脱線した車両は、橋の下の幅約40メートルの運河に転落した。現場では警察犬を投入した捜索救助活動が行われており、夜間も続けられる予定。
行方不明の5人について、セゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)エコロジー・持続可能開発・エネルギー相は、一部が「依然として車中などに閉じ込められている」可能性もあると述べた。
脱線の原因について、東部アルザス(Alsace)地方の当局者は「速度超過」との見方を示したものの、警察はまだ特定されていないと述べた。
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