ベトナム統計局によると、米国向けの繊維・縫製品輸出が拡大し1〜9月は83億3000万ドル(約1兆29億円)に達した。
前年同期と比べて13.6%増となり繊維・縫製品輸出額全体の伸びを上回るペース。
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の大筋合意に伴い、今後さらに米国向け輸出が加速するとみられている。
同期のベトナムの繊維・縫製品輸出額は170億ドルで、米国向けが半分を占めた。
輸出額はここ数年、年平均10%増と順調に伸びている。
特に米国向けは同12〜13%増と平均を上回る状況で世界の工場として製品を大量に輸出していた中国の地位を脅かす存在になりつつある。
ひとこと
経済発展の基本は軽工業から順次拡大していくことになる。中国が歩んだ道をベトナムが歩む動きだ。
日本の防衛戦略から考えれば中国への投資は縮小して、東南アジアやインドに資金を回すことが必要だろう。