米国のプレステージ・エコノミクスの
ジェーソン・シェンカー社長
はメディアとのインタビューで中国は追加的な景気刺激策を実施する必要があるだろうと指摘した。 鉄鉱石価 格が来年、1トン当たり58ドルから68ドルで取引されるとの見通しを示した。
なお、今月15日時点の価格は53.74ドルで、今年に入ってからの平均は約58 ドルだった。
オーストラリアとブラジルの鉱山会社が低コスト生産を増やす一方、中国の経済成長率が数十年ぶりの低水準となり需要に打撃を与えると予想される。
このため、鉄鉱 価格は今年、2年連続で下落している。
中国政府は昨年11月以降、5回にわたって利下げを実施している。
シェンカー社長は、利下げにより製造業が改善すると予測、銅などの非鉄金属価格については7−9月(第3四半期)に最も的確な見通しを示した。
ひとこと
中国経済の再浮揚は困難だろう。
領土拡張主義的な動きが強く、取引相手である日本や米国などの懸念が高まっている。
戦略な動きが強まれば日本や欧米は東南アジア、特にシナイ半島に経済進出を図り、同地域の経済発展を促すことで中国の巨大マーケットに対抗できる市場を作りだすことが可能だ。
東西に社会インフラを設置して南北に高速鉄道網を作ればベトナムが巨大な市場となることも可能だ。また、ラオスやカンボジア、ミャンマーなどへの経済進出も有効だろう。