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2015年10月12日

アルフレッド・ハームズワース 英国の「新聞王」


アルフレッド・チャールズ・ウィリアム・ハームズワース
         Alfred Charles William Harmsworth
             (1865年7月15日 - 1922年8月14日)

 英国の実業家・ジャーナリスト
 初代ノースクリフ子爵


 アソシエイテッド・ニュースペーパーズの前身となる巨大新聞グループを創設し、「新聞王」と言われた。
 
 アイルランドのダブリン州で弁護士の子として生まれた。
 兄弟には弟でミラーグループの共同経営者であったハロルド(初代ロザミア子爵)、外務次官などをつとめたセシル(初代ハームズワース男爵)、レスター(初代準男爵)、ヒルデブラント(初代準男爵)などがいる。
 

 リンカンシャーのスタンフォード校を卒業後フリーランスのジャーナリストとして活動していた。

 1894年に「ザ・イヴニング・ニューズ」を買収し、再建に成功した。
 その後各地の新聞を買収して会社規模を拡大し、1896年5月にイギリス最初のタブロイド紙「デイリー・メール」を創刊した。


 アルフレッドの経営手腕は他社の優秀な記者や通信員を高額で引き抜いた。
 「ニュースを得よ、真っ先に得よ」という督励を行って大衆に受けるジャーナリズムを追求した。


 さらにエディンバラやグラスゴーといった遠隔地でもロンドンと同じ朝刊が見られるよう販売網を整備した。
 地方の読者も獲得していった。


 大西洋横断飛行に多額の賞金をかけたり、タイタニック号沈没事故遺族への寄付金募集といったキャンペーンも行った。


 1897年には弟ハロルドとの共同出資という形で、会社を株式会社
   「ハームズワース・ブラザーズ」
に改組し、新聞社だけでなく、製紙工場、インク工場の経営も行った。
  

 第二次ボーア戦争の際には
   ラドヤード・キップリング
らも参加した寡婦や戦争孤児のための大規模な慈善キャンペーンを行った。


 1903年、「デイリー・ミラー」を創刊し、「ザ・タイムズ」と「オブザーバー」を買収した。

 1904年にはエルムウッドの準男爵となり、1905年にはセントペーター(ケント州サネット)のノースクリフ男爵に叙せられた。


 
 1915年3月、ヌーヴ・シャペルの戦いをはじめとするイギリス軍の攻勢が失敗したことについてノースクリフ自らが執筆したとも言われる5月21日のデイリー・ミラー社説では
   ホレイショ・キッチナー陸軍大臣
が高性能砲弾を供給しなかったことが原因であると記述した。

 この問題は数週間にわたって政界を巻き込む騒ぎとなり、キッチナーは一時辞任を申し出た。

 ただ、国民的人気のあったキッチナーに対する攻撃が読者の反発を招き、デイリー・ミラーの部数は一時6万部減少した。

 その後もハーバート・ヘンリー・アスキス首相を攻撃し、内閣の崩壊を招いている。

 この政変によりデビッド・ロイド・ジョージが首相に就任するといった流れを作った。
  


 ノースクリフはその戦争内閣のもと、プロパガンダに関する委員会
   ウェリントン・ハウス
に参加した。

 「デイリー・エクスプレス」等を経営していた
   マクスウェル・エイトケン (初代ビーヴァーブルック男爵)
が情報大臣となると、中央同盟国に対するプロパガンダを行う
   クルー・ハウス
と呼ばれるセクションの長となり、1917年にアメリカに派遣され、戦争協力を訴えた。

 
 終戦が明らかになると、ノースクリフは政治への野心を顕わにし、パリ講和会議にイギリス代表として参加する希望を公言していた。


 この希望はロイド・ジョージに拒絶されたため、ノースクリフはロイド・ジョージに対する批判を開始した。

 そのキャンペーンはドイツに莫大な賠償を求めるなど対独強硬論を中心としたものであり、時として論理一貫性を欠く攻撃のための攻撃に陥った。


 1918年には米国において大英帝国の戦争広報をつとめた功績により、セントペーターのノースクリフ子爵となった。


 1921年には日本や朝鮮、中国を歴訪した。

 1922年に没したが子供はおらず、ノースクリフ子爵は一代限りとなった。
 なお、新聞事業は弟ハロルドが継承した。  




ひとこと

 植民地政策の一環として現地での情報収集をするのが一般的にはマスコミや研究者などをフィールドワークとして活動しているところ行うのが普通だ。 
  
 エスノグラフィという手法での取り組みの重要性は企業が進出する場合も同じだ。





    
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posted by まねきねこ at 22:08| 愛知 ☁| Comment(0) | 人物伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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