大社(たいしゃ)
大きな神社といった意味。
単に大社(おおやしろ)といえば一般的には江戸時代までは杵築大社(現 出雲大社)・熊野大社(いずれも島根県)の二社が名乗った。
平安時代初期の
延喜式神名帳
に大社として列格される492の神社、または「〜大社」と名乗る神社があるが明治時代から1945年(昭和20年)までは大社を名乗るものは出雲大社のみであった。
戦後は旧官幣大社・国幣大社・官幣中社の神社のうち26社が大社を名乗っている。
戦後、旧官幣大社や旧国幣大社など大社格の神社で大社を名乗ったところが多く、現在、大社を名乗っている神社は出雲大社・熊野大社の二社のほか、気多大社(石川県)、諏訪大社(長野県)、南宮大社(岐阜県)、三嶋大社・富士山本宮浅間大社(静岡県)、多度大社(三重県)、日吉大社・多賀大社・建部大社(滋賀県)、松尾大社・伏見稲荷大社(京都府)、住吉大社(大阪府)、春日大社・龍田大社・広瀬大社(奈良県)、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社(和歌山県)、宗像大社・高良大社(福岡県)などがある。
また、梅宮大社(京都府)や大鳥大社(大阪府)のように表記が定まらないものもある。