ノルウェーの投資銀行RSプラトー・マーケッツの16日のリポートによれば、超大型タンカーの収入は今年、1日当たり3万5000ドル(約425万円)と、従来予想を約1万ドル下回る見込み。
海上貯蔵されるのは陸上の在庫がいっぱいになった場合だけで陸上在庫の増加ペースは予想より鈍い状況と見られる。
このことからタンカーでの原油貯蔵を促す要因がなくなり輸送に振り向けられるタンカーが増えており、傭船料が売られる傾向にあるため。
同社のアナリスト、フロード・モアケダル氏(オスロ在勤)は、従来予想は世界の超大型タンカーのうち1%が原油貯蔵に振り向けられると仮定していた。
しかし、まだそうなっていないと指摘した。
米国の原油生産が30年ぶりの高水準に達していることに加え、石油輸出国機構(OPEC)が市場シェア維持に向け生産目標を据え置いていることから原油価格は昨年11月以降下落している。