和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)
708年(和銅元年)に、日本で鋳造・発行された銭貨のこと。
日本で最初の流通貨幣と言われ、皇朝十二銭の第1番目にあたる。
直径24mm前後の円形で、中央には一辺が約7mmの正方形の穴が開いている円形方孔の形式。
直径24mm前後の円形で、中央には一辺が約7mmの正方形の穴が開いている円形方孔の形式。
表面には、時計回りに和同開珎と表記され、裏は無紋である。
形式は、621年に発行された唐の開元通宝を模したもので、書体も同じ。
律令政府が定めた通貨単位である1文として通用した。
当初は1文で米2kgが買えたと言われ、また新成人1日分の労働力に相当したとされる。
現在の埼玉県秩父市黒谷にある和銅遺跡から、和銅(にきあかがね、純度が高く精錬を必要としない自然銅)が産出した事を記念して、「和銅」に改元するとともに、和同開珎が作られたとされる。
現在の埼玉県秩父市黒谷にある和銅遺跡から、和銅(にきあかがね、純度が高く精錬を必要としない自然銅)が産出した事を記念して、「和銅」に改元するとともに、和同開珎が作られたとされる。