独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」近畿中国四国農業研究センターの船附秀行・研究調整役と、北大農学研究院の藤野介延・准教授、独立行政法人農業生物資源研究所、香川大などでつくるグループは、成熟した実が落ちにくい性質の大豆の遺伝子を特定した。
収穫時に実が落下するのを防ぎ、未収穫分を抑えることにつながる成果。
収穫時に実が落下するのを防ぎ、未収穫分を抑えることにつながる成果。
大豆の品種開発や、他の作物への応用なども期待されている。
2004年、同機構北海道農業研究センターにいた船附さんが、西日本で育てられていた品種の実が落ちやすい、という話を聞いたことがきっかけで他機関に呼び掛け、研究に着手したもの。
グループは、実が落ちやすい品種と落ちにくい品種をかけ合わせ、孫世代の種の遺伝子を分析した。
グループは、実が落ちやすい品種と落ちにくい品種をかけ合わせ、孫世代の種の遺伝子を分析した。
実際に育った実の落ちにくさと、その実のたんぱく質の遺伝子の塩基配列を調べながら、具体的にどの遺伝子が原因なのかを約2500個の種を組み合わせて調べた結果、実が落ちにくい性質を持つ遺伝子の正体は、実が入ったサヤに強度を与えるたんぱく質の一つの遺伝子が壊れて、機能を失ったものであることが分かったという。
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