熊手(くまで)は、農業や庭の掃除に使われる、短い歯を粗い櫛状にならべた棒を垂直に柄に取り付けた農具としてつかわれるもの。
日本では、幸運や金運を
「かき集める」
という意味を込めて、商売繁盛の縁起物として熊手を飾ることがある。
主に毎年11月の酉の日に神社で開催される酉の市などで販売されている。
酉の市は、関東地方に多く所在する鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥にちなむ寺社の年中行事として知られる。
大阪府堺市の大鳥大社、愛知県名古屋市の稲園山七寺(大須七寺、長福寺)など関東地方以外でも開催される。
多くの露店では、威勢よく手締めして「縁起熊手」を売る祭の賑わいが、年末の風物詩となっている