西アフリカの鉄鉱石は埋蔵量が250億から500億トンといわれる。
しかもその大部分が鉄分65%というオーストラリアの優良鉱脈に匹敵するレベルにある。
シマンドゥ鉱山
の北地区に22億ユーロを投資することで合意した。
豪ジュニア・マイナーのBellzoneは中国国際基金(CIF)と合意を結び、21億ユーロを投じてギニア中部Kalyaの鉄鉱石開発を行っている。
リベリアやシエラレオネでも鉱山開発が行ってきた。
ギニアをはじめとする西アフリカでは2013年12月頃から
バイオセーフティーレベル4
に属する最強の感染性と毒性を持つエボラウイルスが原因となって発症するエボラ出血熱が流行し始め14年6月頃より感染が急拡大して深刻な事態となっている。
12月6日現在、エボラ出血熱感染(感染者数/死亡)により
リベリア 7719 / 3177
シエラレオネで7798 / 1742
ギニア – 2283 / 1412
という状況で、鉄鉱石業界が大きな被害を受けている。
シエラレオネは1930年にダイヤモンドが発見されて以来、ダイヤモンド採掘を基盤とした輸出国でもある。
他に、ボーキサイトやチタンを含んでいる金紅石(ルチル)、ジルコンなどの鉱物の産出国でもある。
ダイヤ取引の監視団体
のデータでは、シエラレオネは金額ベースでアフリカ5位のダイヤ産出国。
なお、ダイヤモンド原石の国際認証制度「キンバリープロセス(Kimberley Process)」をおこなって紛争ダイヤモンドを市場から排除するための国際組織である。
昨年は1億8400万ドル(約 220億円)相当が採掘された。
シエラレオネでは既に鉄鉱石業界が深刻な被害を受けている。
続いて、主要輸出産品でもあるダイヤからの収入が落ち込めばシエラレオネにとってさらなる経済的な打撃となり地域経済の破綻から社会秩序が不安定化して過去の内戦状態に戻る可能性もある。
ギニアとの国境に近いコノ地区でオクテアが運営するシエラレオネ最大のダイヤ鉱山
コイドゥ鉱山
の労働者2人が先週、エボラ出血熱に感染し治療を受けている。
同社のブレット・リチャーズ最高経営責任者(CEO)が11日のメディアの電話インタビューで、感染拡大の影響で同鉱山の生産は年間目標をカラットベースで最大20%下回る見通しと語ったとのこと。
なお、同CEOはエボラ出血熱の感染は一般的には制圧されたと考えられており、ピークは過ぎたと思っていた。数週間前は完全に制御不能だった。ここの状況は氷山の一角かもしれないと述べた。
なお、同CEOはエボラ出血熱の感染は一般的には制圧されたと考えられており、ピークは過ぎたと思っていた。数週間前は完全に制御不能だった。ここの状況は氷山の一角かもしれないと述べた。
医療ワーカーらがこの地域に駆け付け、数十人の死体を埋葬したほか100人余りが治療を受けている。