フランス国王シャルル5世(Charles V)の王妃
ジャンヌ・ド・ブルボン
(Jeanne de Bourbon)
をモデルにしたとされる1370年〜80年に制作された大理石の彫像の頭部が11日、パリ(Paris)で競売に掛けられた。
115万ユーロ(約1億7000万円)で落札された。
彫像は、当時の流行だった長い髪を頭の両脇で編み込んでまとめた姿をしている。
競売会社ピアザ(Piasa)によると「鼻と唇に軽い損傷があるが、保存状態は良い」という。
彫像の制作者はベルギー・フランドル地方(Flemish)の彫刻家
ジャン・ド・リエージュ
(Jean de Liege)
で、ピアザはあらゆる証拠全てが、この優れた彫像がフランス王妃ジャンヌ・ド・ブルボンの墓石を飾った彫刻の一部だったことを示していると述べた。
王冠の形状や後頭部の損傷状態など複数の手掛かりから、この彫刻の頭部は、フランス革命中に王妃の墓が荒らされた際、何者かに切断されたとみられている。