焦土の日本にジャズを広めた二世、彼がサックスを覚えたのは鉄柵の中だった。
米国の隔離政策で日系米国人を砂漠の中の強制収容所に押し込めた。
米国の隔離政策で日系米国人を砂漠の中の強制収容所に押し込めた。
そこで彼はサックスを覚え、占領期の日本でジャズを広め「神様」とまで称えられた。
差別の中に育ち、長じてGHQ語学兵として赴任したジャズマンは、荒廃した「祖国」で何を見たのか。
後に日本文学者の道を選んだその生き方から、戦中戦後の日米の姿に光をあてる。
従来の占領史に一石を投じる傑作評伝。
ひとこと
戦勝国の米国が唯一抵抗も少なく占領政策が実施できたのは日本だけだ。その他の地域では全く成功すらしていない。
米国の文化を日本に持ち込んだ日系人は、文化に飢えた日本人に新鮮な感動を与えたのだろう。
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