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2014年10月10日
肉体的な死後も「意識」はあるか
人間は肉体的な死を迎えた後も意識を持ち続けている可能性があるとした
重度の心不全
に陥った入院患者2000人以上の調査に基づく異色の研究論文が発表された。
英国サウサンプトン大学(University of Southampton)などの研究チームが行った今回の研究の目的は、心臓や脳の活動が停止する
臨床死から回復
した人々が語る「臨死体験」などの現象を調査することだ。
研究では、心停止患者2060人のうち、蘇生した330人の中の101人に対して、後に2段階に及ぶ詳細な聞き取り調査を行った。
このデータは英国、オーストリア、米国にある15か所の病院の心停止患者2000人以上に関するものが用いられた。
その結果、39%の患者が
心臓が再始動する前に意識があること
を自覚していたが、その間に起きた出来事については明確な記憶がないと答えた。
サウサンプトン大で今回の研究を率いたサム・パーニア(Sam Parnia)氏は
脳の損傷
鎮静剤
が記憶の想起に及ぼす影響が原因で、当初は精神活動があった。
しかし、回復後にその記憶を失った人はさらに多くいることを、この結果は示唆していると指摘した。
恐怖、暴力などの感覚やデジャブ(既視感)を感じたり、親族、動物、植物などの映像が浮かんできたりしたと答えた患者は全体の46%に上った。
ただ、体から分離する感覚といった一般的によく知られている臨死体験を報告した患者は9%にとどまった。
また、2%の患者は、肉体的に「死んでいた」間に「見た」り「聞いた」りした出来事を明確に思い出せると答えた。
このように答えた患者のうちの1人は、研究者らが患者の臨死体験の継続時間を測るために3分間隔で鳴らしたブザー音を2回聞いていると話した。
パーニア氏によればこれは重要な意味を持つとの見解であった。
なぜなら、死に関連する体験についてはこれまで、心臓が停止する前か再始動に成功した後に発生する幻覚や錯覚であり、心臓が鼓動していない間に起きた
『現実』の出来事
に対応した体験ではないとみなされてきたからだと説明した。
パーニア氏は現在、米ニューヨーク州立大学(The State University of New York)に所属している。
なお、意識が臨床死の後も続くかどうかを調べるには、さらに研究を重ねる必要があると話している。
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