中国最大の国有投資会社が経営権を持つ商品取引会社
中信資源 (CITICリソーシズ・ホールディングス)
は18日、山東省青島港に保管していた
アルミナ 22万3270トン
のうち、12万3446トンの所在が確認できなかったことを明らかにした。
中信資源の発表資料によれば、青島の裁判所は同社が青島港に保管していた
約4900万ドル(約50億円)相当
のアルミナの所在を特定できなかった。
先週、青島港における資産をめぐり保全命令を地元の裁判所に申し立て、受理されたと発表していた。
中国では金属担保融資をめぐる調査が行われている。
こうした事情に詳しい関係者はメディアの取材で5日、青島港の保税倉庫に保管されている銅やアルミニウムなどの金属の一部が銀行融資の担保として二重に設定されていることを同港側が懸念していると述べていた。
国内外の銀行は、青島港に保管されている金属に関連した融資への調査を進めている。
鉄鉱石やゴムといった商品を担保に貿易会社が資金調達を行う中国では
リスクが広範に及ぶ
との懸念が強まっている。
ひとこと
信頼関係が構築できない中国企業が多いということも事実だ。