中国の国営メディアは6日、中国西部新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で発見された約3300年前のものとみられるズボンは、世界最古のものである可能性があると報じた。
国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、考古学者らは同地で、40代とみられる男性のシャーマン(霊媒師)のミイラ2体が着用していた動物の毛皮でできたズボンを発見した。
国際チームが共同で、現代のズボンに明らかに類似しているこれらの衣服の修復・保存作業を行っている。
新疆ウイグル自治区にある新疆文物考古研究所(Institute of Archaeology)の研究員、呂恩国(Lu Enguo)氏はこのズボンについて、現在、着用されているズボンとほとんど同じ形だと話している。
呂氏によると、周辺地域では過去にも、これよりさらに古いとみられるズボンのような衣類が発見された。
しかし、それらはより単純なデザインで、股の部分を覆う布がなかったという。
考古学者らは、この地域に暮らしていた遊牧民が乗馬に適したズボンを考案したと推測している。
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