コーサ・ノストラ La Cosa Nostra

コーサ・ノストラ
　　　La Cosa Nostra
　
　イタリア語で「我らのもの」を意味する集団のこと。
　
　一般的にはマフィアとして知られる秘密結社的結びつきをもった犯罪集団である。
　ただし、正確にはマフィアとコーサ・ノストラとは成立において区別される。
　
　成立時期は不明であるがシチリア島は地理的な問題から様々な民族による侵略を受け続けてきた。
　そのため、長年にわたり諸外国の勢力下に置かれていた。
　　
　
　シチリアでは近年まで自治行政府は存在せず、数世紀にわたり
　　　大土地所有制度
の下、貴族などの権力者によって住人達が抑圧されてきた。
　
　シチリアに領地を持っていた貴族や地主らは、ナポリやパレルモ等の都市部に居住していた。
　
　そのため、領地の経営やそこに住む小作農民への関心はほとんどなく毎年利益を得るための対象でしかなかった。
　
　そのため、領主らから広大な農地を貸与された農地管理人と農地監視人がマフィアという集団となっていった。
　
　18世紀末から19世紀初頭には公権力に頼らない「名誉ある社会」「名誉ある男」を意味するようになり擬似領主的な存在と変化していった。
　　
　
　19世紀末から始まったアメリカへの移民と時期を同じくして犯罪集団として組織的な変化が起こり、イタリア国外へと進出して世界的な犯罪組織として成長していった。
　
　一方、コーサ・ノストラは第二次世界大戦中に米国が不法移民として強制送還したＮＹギャングのボス
　　　ラッキー・ルチアーノ
らの犯罪者集団に対してつけられた呼称である。
　
　
　コーサ・ノストラの幹部としては他に、ヴィト・カッショ・フェロ、フランチェスコ・"ドン・チッチョ"・クッチャ、ヴィト・ジェノヴェーゼ、ルチアーノ・リッジョ、ミケーレ・グレコ、ステファノ・ボンターデ、サルヴァトーレ・インゼリッロなどがいる。
　　　
　　
　
　　
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