中国とロシアが乳製品輸出で世界最大手のニュージーランド(NZ)の
フォンテラ・コーポラティブ・グループ
から粉ミルクの輸入を停止した。
ニュージーランドの
グローサー貿易相
は5日、ウェリントンでの記者会見で、ロシアは暫定的に全てのNZ産乳製品の購入を停止したことを明らかにした。
フォンテラが粉ミルクなどに汚染物質が含まれている可能性を警告したことに伴う措置。
フォンテラの
テオ・スピアリングス最高経営責任者(CEO)
は5日、北京で謝罪するとともに、同社が追加情報を提供し次第、中国が同社製品に対する制限を解除すると述べた。
中国はフォンテラが調整粉乳に利用している
乳製品原料粉末
乳清タンパク(ホエイプロテイン)
の輸入を停止した。
なお、ニュージーランド第1次産業省が先に説明していたような全てのフォンテラ粉ミルク製品の輸入停止ではないという。
フォンテラは3日、昨年生産された一部製品に
バクテリア
が混入している可能性があると公表した。
このバクテリアはまれではあるが
ボツリヌス中毒症
を引き起こす恐れがあるという。
今回の輸入制限は中国への輸出に頼るニュージーランド経済にとって大打撃となった。
乳製品はニュージーランドの輸出全体の約4分の1を占める主力製品。
NZにとって中国は最大の貿易相手国という。
フォンテラはニュージーランドで生産されるミルクの89%を扱っている。
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