沿道の大気汚染が深刻な香港(Hong Kong)で18日、初めて電気自動車(EV)タクシー45台が登場した。
真っ赤なEVは、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏も出資する中国の電気自動車メーカー、比亜迪汽車(Build Your Dreams Auto、BYD)が生産した「e6」。
BYDの発表によると、このモデルは5ドアのクロスオーバー車で、リン酸鉄電池を使用。フル充電まで2時間が必要で、最大走行可能距離は充電量100%で300キロメートル。
EVはタクシーとマイクロバスの業界団体、香港的士小巴商総会(Hong Kong Taxi and Public Light Bus Association)が借り受け、向こう6か月にわたって試験的に使用する。
同会の王仲強(Wong Chung Keung)会長によると、EVに切り替えることで燃料費を抑制することができ、運転手の収入増加が期待できるという。
通常のタクシーは走行距離1キロメートルあたりのコストが0.8香港ドル(約11円)だが、EVなら0.2〜0.3香港ドル(約3〜4円)に抑えられるという。