高畑 誠一 ゴルフクラブのヘッドカバーの考案者

　
高畑 誠一（たかはた せいいち）

　　　明治20年（1887年）3月21日
　　　　　　　　　- 昭和53年（1978年）9月19日

　日本の実業家で　ゴルフクラブのヘッドカバーの考案者。
　日商株式会社（後の日商岩井、現・双日）の元会長
　
　愛媛県喜多郡内子町出身で父親は宗次郎、母親はタキセの長男として生まれた。
　呉服、食料品、日用雑貨までなんでも扱う小売店を経営していた、いわゆる“よろずや”だったが、誠一が小学校にあがる頃この“よろずや”を廃業し、生糸と木蝋の製造業を始めた。
　
　生家は誠一で14代目になる内子町ではかなり古い家系という。
　　

　旧制西条中学校（現　愛媛県立西条高等学校）を経て神戸高等商業学校（現　神戸大学）を卒業した。
　神戸高商在学中は三井物産への入社を志望していたものの、尊敬する水島銕也校長が推薦した鈴木商店に就職した。
　
　1909年3月当時の鈴木商店はまだまだ規模は小さく樟脳、はっか、麦粉、外米、砂糖などを扱っている貿易商だった。
　1912年にはロンドン支店勤務となった。

　第一次世界大戦が1914年に勃発すると、鈴木商店の番頭
　　　金子直吉
の指示を受け、投機的な買付を指揮した。
　また、日本人として初めて本国を介さない三国間貿易を手がけ、鈴木商店のビジネス拡大に大きく貢献した。

　鈴木商店の経営が台湾銀行の倒産の直撃を受け1927年に破綻すると、高畑は翌1928年に永井幸太郎とともに、鈴木商店の子会社だった日本商業会社を日商株式会社と改め再出発を図った。
　
　その後、同社を日本でも屈指の総合商社に育て上げた。

　
　高畑はロンドン時代に始めたというゴルフとの関係も深く、1926年に発足した関西ゴルフユニオン）の設立に関与した。
　このほか、当時公式な日本語版ルールブックが存在しなかったことから1934年には独自に日本語に翻訳したルールブックを出版した。

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