ＮＹＭＥＸの原油先物相場 ３営業日続伸

　ＮＹＭＥＸの原油先物相場は前代未聞の銀行預金課税を盛り込んだキプロス救済について、欧州の政策当局者らが柔軟な姿勢を示したことが手掛かりとなり３営業日続伸し、ほぼ１カ月ぶりの高値となった。

　欧州当局者は
　　　小口預金者
の負担軽減はキプロス次第だとの姿勢を示した。
　
　これより先には、銀行預金への課税により
　　　欧州債務危機
が悪化するとの懸念から原油は一時1.8％下落する場面もあった。　
　
　
ＣＯＭＥＸ部門
　原油先物４月限
　　１バレル＝93.74ドル
　　　前週末比＋29セント（0.31％）
　
　終値としては２月20日以来の高値となった。一時は91.76ドルまで下げた。

　
　　
ひとこと
　銀行口座の名寄せがされているかどうか不明だが、小口資金に口座を分けるようになれば金融機関の経費が拡大するだけだ。手間ヒマ掛けてこうした手続きを進めることにより更に金融機関の体力が消耗してしまうだろう。
　そもそも、預けたお金が融資に回っておれば、課税による部分を融資先から回収する必要が出てくるだろう。単純に課税するといっても、その先の対応はキプロス経済を疲弊させるだけだ。
　
　　
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