オンライン科学誌
プロス・ジェネティクス(PLoS Genetics)
に中国伝統薬15種類について
DNA配列検査
を行ったところ、人体に有害な恐れのある物質やアレルゲン、絶滅危惧種の成分が見つかったとする豪研究が発表された。
・図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す
日本の漢方薬の起源とされる
中医学(TCM、中国伝統医学)
は3000年以上の歴史を持つといわれている。
論文によると、この数十年間でアジア以外でも漢方薬人気が高まってきており、現在TCMの世界市場は年数億ドル規模にも上る。
・簡単モダン・カンポウ―効率的に勉強する、画期的かつまったく新しい漢方勉強メソッド
ただ、人気の高さとは裏腹に効能を証明する科学的証拠はほとんどない、と論文は指摘した。
むしろ、TCMが人体に及ぼす可能性のあるリスク研究が進められているとも述べている。
・精神疾患・発達障害に効く漢方薬―「続・精神科セカンドオピニオン」の実践から
豪マードック大学(Murdoch University)の
マイケル・バンス(Michael Bunce)氏
率いる研究チームは、豪入国管理局が押収した
薬草茶、カプセル錠、粉末、顆粒 など
についてDNA配列検査を実施した。
・スキルアップのための漢方薬の服薬指導
尿管がんや膀胱がんの原因と疑われているアリストロキア酸などの植物由来成分や、人体に害を及ぼす恐れのある麻黄(マオウ)などの危険物質を発見した。
・不思議に劇的、漢方薬
TCMには長い文化的歴史があるが、現代の消費者は服用を考える前に
法律上や安全性の問題
に注意を払わなくてはいけないとバンス氏は警鐘を鳴らしている。