米国の石油大手であるエクソンモービルは未開発の石油が大量に眠るとされる
北極圏へのアクセス確保
に向け、ロシアの国営石油会社ロスネフチと提携すると発表した。
今回の提携は、エクソンのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)が1990年代に、北極圏でロシア初の沖合開発プロジェクトを統括した経験から始まる約15年間に及ぶロシアでの取り組みで
優位性向上
を目指す集大成と言える出来事だった。
エクソンはロスネフチとの提携により、数百億バレルが埋蔵されているとみられる北極圏での開発に乗り出すことが可能になる。
地球上で最後の未開発石油埋蔵地の1つとされるこの地域の生産の一部獲得を狙う競争で、エクソンは英国のBPや英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェル、米国のシェブロンなどのライバル企業を破った。
エクソンは、その見返りにロシアが世界最大の産油国の地位を維持するために必要な資金と専門技術を提供する予定だ。
エクソンは、3年前まではロシアの透明性の欠如を批判していたが、方針を転換した。
ロスネフチとの提携合意は、昨年シェールガス開発会社の米XTOエナジーを350億ドル(現在のレートで約2兆7000億円)で買収して以来の大型案件となる。
エクソンとロスネフチは北極海と黒海での探鉱に向け32億ドルを初期投資する計画だ。
なお、エクソンはメキシコ湾の深海開発プロジェクトとテキサス州の油田の権益の一部をロスネフチに提供することで合意しており、ロスネフチは米国で鉱床を開発する最初のロシア大手石油会社となる。
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2011年09月01日
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