マイケル・ルーベンス・ブルームバーグ
(Michael Rubens Bloomberg)
1942年2月14日 生まれ
米国の実業家、政治家、慈善家で、2002年から2013年まで3期にわたり第108代ニューヨーク市長を務めた。
共和党員および無所属として社会的にリベラルで財政的に穏健な政策を推進した。
ブルームバーグLPを創設し、88%の所有者であり、米国で9番目に裕福な人物で純資産は530億ドルという。
2019年11月、ブルームバーグは2020年の米国大統領民主党候補指名選挙に向けた選挙活動を発表した。
スーパーチューズデーで多くの州で敗北した後、2020年3月に選挙活動を終了した。
マイケル・ブルームバーグは、ボストンのブライトン地区にあるセント・エリザベス病院で生まれたユダヤ系米国人である。
彼の父、ウィリアム・ヘンリー・ブルームバーグ(1906年 - 1963年)は不動産業者であり、ロシアからの移民である
アレクサンダー・「エリック」・ブルームバーグ
の息子であった。
彼の母、シャーロット・ルーベンス・ブルームバーグ(1909年1月2日 - 2011年6月19日)は、ニュージャージー州ジャージーシティ出身である。
母方の祖父、マックス・ルーベンスは、当時はロシアの一部でもあった現在のベラルーシからの移民であった。
ブルームバーグは1964年にジョンズ・ホプキンス大学で工学の学士号を取得し、1966年にはハーバード大学で経営学修士号を取得した。
ブルームバーグは
でビジネスキャリアをスタートし、1981年に自身の会社
を設立して会長兼CEOに就任した。
彼はまた、1996年から2002年まで母校であるジョンズ・ホプキンス大学の理事会会長を務めた。
ニューヨーク市長選挙に出馬する前は民主党員だった。
2001年に共和党員として市長選に出馬するため党籍を変更した。
9月11日の同時多発テロのわずか数週間後に行われた僅差の選挙で対立候補の
マーク・グリーン
を破った。
ブルームバーグは2005年に2期目に当選し、2年後に共和党を離党した。
彼は市の任期制限法の改正を目指して運動し、2009年に共和党から無所属候補として3期目に当選した。
彼は「ストップ・アンド・フリスク」政策を多くの人から批判された。
この政策は、警官が路上で「不審者」を呼び止め、身体検査をすることで、場合によって手錠をかけることもある。
ただし、全米で呼び止められる人の9割が黒人など有色人が多く、警察官の恣意的な判断で呼び止めるため、景観による誤射も多く人種差別的なものとして批判が多くあった。
この政策はニューヨーク市の黒人やヒスパニック系男性に不釣り合いな影響を与えていると批判され、停止させられた人のほとんど(約90%)は犯罪や不正行為の有罪判決を受けていなかった。
彼は2008年と2012年の米国大統領選挙や2010年のニューヨーク州知事選挙の候補者として頻繁に名前が挙がっていた。
彼はどちらの役職にも出馬せず、代わりにニューヨーク市長としての職務を続けることを望んだ。
2014年1月1日、ビル・デブラシオが彼の後を継いでニューヨーク市長に就任した。
ブルームバーグは、マルチ戦略ヘッジファンド
(Farallon Capital Management, LLC )
の経営者であるトム・ステイヤー、ゴールドマン・サックスの会長兼最高経営責任者を努めた
ヘンリー・ポールソン
とともに、気候 変動(地球温暖化)による財産の損失から農作物の損壊まで、経済の悲惨な影響について、米国の左派、右派、中道の政治・経済界のトップリーダーらが連合して作成した報告書
「Risky Business」(2015年2月14日、Wayback Machineにアーカイブ)
の共同議長を務めている。
2015年には、ブルームバーグが2016年のアメリカ大統領選挙に出馬する可能性があるとの憶測があった。
2016年1月10日、ブルームバーグは来たる選挙で無所属として出馬することに興味を示した。
2016年3月7日、ブルームバーグは
ドナルド・トランプ
テッド・クルーズ
に勝利をもたらさないことを理由に大統領選に出馬しないと述べた。
2016年の選挙後、ブルームバーグは2020年の選挙の候補者の一人と見られていた。
2018年10月、ブルームバーグは所属政党を民主党に変更したと発表した。
2019年3月、ブルームバーグは大統領選挙には出馬しないと明らかにした。
しかし、その年の後半、2019年11月7日にブルームバーグは2020年の大統領選挙に出馬するための準備を進めていることを発表し、もなく正式な選挙活動発表を行うと述べた。
11月21日、彼は民主党予備選挙に出馬するための書類を提出した。
3日後、ブルームバーグは選挙活動を開始し、公式ウェブサイトを開設した。
ブルームバーグ氏の予備選挙での総支出額は5億ドルを超え、アメリカ史上最も多額の大統領予備選挙キャンペーンに費やされた金額となった。
スーパーチューズデーにブルームバーグはアメリカ領サモアの党員集会で勝利し、選挙運動で最初で唯一の勝利を収めた。
彼は翌日の2020年3月4日に選挙運動を終了し、ジョー・バイデンへの支持を表明した。
ブルームバーグは1975年からスーザン・ブラウンと結婚したが、1993年に離婚した。