グレンコア

　ベルギー系ユダヤ人のマーク・リッチ（Marc Rich）氏が1974年設立した商品専門商社

　リッチは1992年のポンド暴落の際に空売りをかけたジョージ・ソロスの資金源とも言われている。

　グレンコアは非上場企業で、2004年度のスイス企業売上高１位を占めている。

　その規模としては、世界最大級の穀物メジャーの

　　カーギル

にも匹敵する。

　また、グレンコアのトレーダーらは、世界の石油の３％を取引しているとも見られており、巨大な資金源を持っていると考えられる。

　グレンコアは2006年にクレディ・スイスと商品デリバティブ取引の子会社を設立し、この子会社を通じて

　　原油や金属先物の取引

を行っている。

　また、ロシアのアルミ最大手企業「ルスアル」と「スアル」、グレンコアのアルミナ部門が合併して2007年に出来た新会社

　　ユナイテッド・カンパニー・ルスアル（企業情報）

の株12％を所有している。

　世界第４位の鉱山会社のエクストラータ（Xstrata）の株式34.45％を所有し同社の筆頭株主となっている。