バリック・ゴールド社
本 社 トロント(カナダ、オンタリオ州)
従業員 3,919人
資本金 2,399百万US$
事業概要 産金鉱山企業(世界第3位、94.8t/年)
ホームページ http://www.barrick.com/
金事業に参入したのは1983年4月コーン・サミット・マインズ(Cons Summit Mines)社がPetrolnc Resources社とBarrick Petroleum Corp.社を買収
バリック・リソース
(Barrick Resources Corp.)
が設立された新参の非鉄メジャーであるが、探鉱事業の成功、大規模な企業買収を通して急速に成長した。
米国のNewmont Miningは1921年、南アフリカ共和国のAngloGold Ashantiは1944年など他の産金大手と比較して新しい企業である。
金の価格変動によるリスクを最小限に防ぐためにヘッジ取引(先物売り)を大量に行うことで、金価格下落にも対応できる体制を整えた。
その後、83年末にRenabie鉱山(オンタリオ)、1984年にCamflo鉱山(ケベック)を買収し、Valdez Creek鉱山(アラスカ)とあわせて金の生産を開始した。
なお、金価格高騰の恩恵を受けることができないため、金価格上昇局面においてヘッジ解消を進めている。
85年、Mercur鉱山の権益を
Getty Gold Mine Co.
から買収して社名を旧アメリカン・バリック社(American Barrick Resources Corp.)と変更した。
87年にはネバダ州カーリン・トレンドの
ゴールド・ストライク鉱床帯
に権益を取得して、金プロデューサーとしての地位を確固たるものとするなど積極的な買収攻勢により事業規模を急拡大している。
89年、カナダにおける最初の自社開発鉱山として
アビティビ・グリーンストーン・ベルト
のホルト・マクダーモット鉱山での生産を開始した。
92年、ニューモント社との間でカーリン・トレンド北部地域における共同探鉱に合意した。
互いの調査データを共有することで効率的な探鉱が可能になり、その後のカーリン・トレンド開発にはずみをつけた。
94年6月、ラック社を買収し、チリ、アルゼンチン国境に広がるエル・インディオ・ゴールド・ベルトの権益を取得、同年、アビティビ・グリーンストーン・ベルトの3つの鉱山の権益を取得した。
95年1月、企業活動のグローバル化に合わせて、旧アメリカン・バリック社からバリック社(Barrick Gold Corp.)に社名を変更した。
96年8月のArequipa Resources買収ではペルー最大級の金鉱床である
ピエリナ(Pierina)プロジェクト
を取得、保有埋蔵量を大幅に拡大させた。
そして2005年には産金世界5位であった競合企業プレーサー・ドーム(Placer Dome)を買収することによって産金世界一のニューモント・マイニング(Newmont Mining)、同2位のアングロゴールド・アシャンティ(AngloGold Ashanti)といった大手企業の産金量を抜き、世界一の座を獲得した。
また、産金企業としての強固な地盤を築き上げる。
主産物である金・銅の他、世界最大の白金(プラチナ)生産地域である南アフリカ共和国の
ブッシュフェルド(Bushveld)コンプレックス
やロシア北西部で白金開発プロジェクトも展開している。
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