ジョン・ポールソン(John Paulson)
1955年12月14日−
ニューヨークで生まれ、ニューヨーク大学(財政学)ハーバード大学(MBA取得)を卒業した後
ベアスターンズ
オデッセイ・パートナーズ
で投資銀行業務に従事したのち1994年に独立、ヘッジファンド「Paulson&Co.」を立ち上げた。
2008年のフォーブス400では78位にランクイン、45億ドルの資産があるとされ、最も影響力の強いヘッジファンド・マネージャーのひとり。
市場で名前が知られるようになったのは2007年に
サブプライム問題
が起きた際、サブプライムローン証券を対象とする
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
に投資して巨額の利益をあげ、報酬が37億ドルになり注目を浴びてしまった。
証券取引委員会(SEC)への届け出により
低所得者向け住宅ローン問題
の緩和、関連証券価値の今後の持ち直しを予見してか、「Paulson&Co.」がバンク・オブ・アメリカ(バンカメ BOA)株式1億6,800万株の購入に踏み切って同社の4番目の株主となっていることが明らかになった。
なお、バンカメはシティグループ、AIG同様に米国政府から最も支援金の注入を受けている金融機関となっていました。
サブプライムローンの評価損に直面していた他金融機関株式でもRegions Financial Corp.株式を3,500万株、キャピタルワン・フィナンシャルコープ株式を1,700万株購入しました。
また、ポールソン氏のヘッジファンドの一つである
Credit Opportunities fund
は2005年ごろの景気低迷が始まる前に住宅市場の崩壊を予見し
住宅関連債務
のインデックス(ABX index)でショート(売り)ポジションを取ることで、2007年にはプラス600%もの利益を収めることに成功した。
この原資を元にサブプライム関連でも大きく利益を狙ってさらに成功しています。