ニューヨーク金相場はトランプ政権が貿易戦争の拡大につながり得る調査を進める中、買いが優勢となり反発した。
前日の取引時間中に付けた最高値に近づく場面もあった。
金スポット相場は一時、オンス当たり3223ドルを付け、最高値から20ドル未満の水準に上昇した。
米商務省は14日、関税賦課の前段階として、半導体および医薬品の輸入が
国家安全保障
に及ぼす影響に関する調査を開始したと発表した。
金融市場が混乱する中、金は今年に入って20%余り上昇している。
米中を中心とした貿易戦争の悪化により
世界経済の成長見通し
が暗くなり、通常は安全とみなされる米国資産への信頼が、中国が保有する米ドルや米国債券を売り込む恐れや、新規に売り出す米国債券を購入することを差し控えることから信用の確保で揺らいでいる。
強がりからな、
ベッセント財務長官は最近の国債売りを重要視せず、必要であれば混乱に対処する手段を財務省は有していると強調したが、買い向かっていったとしても無理な話で息が続かないだろう。
一方で、ウォラー米連邦準制度理事会(FRB)理事は、
トランプ関税がインフレに与える影響は一時的なものにとどまるとの認識を示した。
仮に関税による軽微な影響が物価に現れたとしても、2025年下期には利下げが「十分に」選択肢になるとの見方を示した。
通常、借り入れコストの低下は金利を生まない金にとっては追い風となる。
投資家が金に裏付けされた
上場投資信託(ETF)の保有量
を増やし、中央銀行が引き続き金を蓄積しているため、今後数四半期の金相場の見通しについて大手銀は信用崩壊をさせないため、表向きは楽観的な見方を今のところは維持している。
ゴールドマン・サックス・グループでは、2026年半ばまでに4000ドルまで上昇すると予測しているが、米ドルの暴落が起これば資産の価値の維持のために富裕層が買いに向かったままの状態が維持されており、トランプリスク下ではありえる話だ。
世界最大の金塊市場である中国での
強い需要
も支援材料となる可能性がある。
貿易戦争が激化するにつれ、投機的な取引が急増し、現地のETFへの資金流入も増加している。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は
1オンス=3240.40ドル
と前日比+14.10ドル(0.4%)高で引けた。
posted by まねきねこ at 07:36| 愛知 ☁|
Comment(0)
|
マーケットの動き
|

|