ＭＭＦへの資金流入が鈍ったり資金流出につながったりするには、利回りが２％以下に低下する必要

　ＴＤセキュリティーズの米金利戦略責任者
　　　ジェナディー・ゴールドバーグ氏
はマネー・マーケット金利について、「利下げにもかかわらず依然として魅力的であり、今後の経済の道筋には大きな不確実性があり、イールドカーブ（利回り曲線）は引き続き比較的フラットだ」と指摘した。

　また、「資金流入が鈍化するには、利回りが大幅に低下する必要がある。過去の事例を見ると、ＭＭＦへの資金流入が鈍ったり資金流出につながったりするには、利回りが２％以下に低下する必要があった」と続けた。

　　　

米ＭＭＦへの大量資金が予想に逆行して流入、ＦＲＢ利下げでも途切れず今週、史上初めて７兆ドル（約1095兆円）を突破した。

　今年は米国のマネー・マーケットから多額の資金が流出する年になるはずだった。

　　

　パウエル連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長率いる米金融当局の利下げと、それを受けた株価や債券相場の上昇の見通しを踏まえれば、投資家が一斉にマネー・マーケット・ファンド（ＭＭＦ）から資金を引き揚げるような要素が全てそろっていると、これまでウォール街では予想されていた。

　　

　しかしそれは大外れの動きが出ており、利下げが実施され、株価が急上昇する一方で、企業や家計はマネー・ファンドに資金を投入し続け、マネー・ファンドの運用資産総額は今週、史上初めて７兆ドル（約1095兆円）を突破した。
　

　銀行は最近の米利下げの影響をいち早く消費者に転嫁し、マネー・マーケットは消費者にとってより魅力的な現金の保管場所となっている。
　ゴールドマン・サックス・グループのコンシューマーバンキング事業「マーカス」は、米金融当局の動きを受けて貯蓄預金口座の金利を4.1％に引き下げた。
　競合のアライ・バンクの場合は４％となっている。

　
　米財務省短期証券（Ｔビル）やその他の短期金融商品を購入するマネー・ファンドへの絶え間ない資金流入は、今世紀に入ってゼロ％近い金利に慣れ親しんできた投資家層にとって、５％を上回る金利がいかに魅力的であったかを浮き彫りにしている。

　　

　フェデラルファンド（ＦＦ）金利の誘導目標レンジの下限が4.5％に引き下げられた現在でも、ＭＭＦは
　　　ほぼリスクゼロの安定した収益
を生み出しており、多くの家計を補強し、利上げが経済の他の部分に与えたダメージをある程度相殺しつつある。
　そして、米金融当局がそれほど追加利下げを行わないかもしれないとの兆候が強まっていることから、ウォール街の多くの人々は、米国民人がすぐに
　　　キャッシュ選好から脱却することはない
だろうと予測している。

　

　マネー・マーケット金利がまだピークに近いというだけでなく、大多数の代替投資の金利と同水準で、それを引き続きしばしば上回っていることも投資家を引きつけている。

　３カ月物ＴＢの利回りは現在約4.52％で、米10年債利回りを約0.07ポイント上回っている。
　米金融当局の翌日物リバースレポ（ＲＲＰ）ファシリティーは、マネー・ファンドがしばしば現金を保管する場所であり、現在の利回りは4.55％。

　　　

GDPがさほど強くない結果で、日銀の追加利上げへの不透明感につながり、円の重し

関西みらい銀行のストラテジスト
　　　石田武氏
は、朝方発表された日本の７ー９月期国内総生産（ＧＤＰ）は市場予想を上回る増加となったものの、「さほど強くない結果で、日銀の追加利上げへの不透明感につながり、円の重しになっている」と述べた。

　　

時価総額の大きいメガバンクの決算が好感？

　三井住友ＤＳアセットマネジメントのチーフ・マーケット・ストラテジスト
　　　市川雅浩氏
は、156円台まで円安が進んだことや時価総額の大きいメガバンクの決算が好感されたとの見方を示した。

　　　

ひとこと

　円安は海外に保有する資産の売り時だろう。

　　

債券相場は下落

　東京時間、債券相場は下落した。
　円安進行で日銀による早期の追加利上げ観測が高まっているほか、米長期金利が時間外取引で上昇していることへの警戒感から売りが優勢だ。
　５年利付国債入札は順調な結果となったが、相場の押し上げ要因にはなっていない。

　入札結果によると、最低落札価格は99円95銭と、市場予想99円94銭を上回り、小さいと好調を示すテール（落札価格の最低と平均の差）は２銭と、前回の３銭から縮小した。
　投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.81倍と、７月以来の高水準となった。
　
　　　

ひとこと

　円高時に介入して手にいれば米ドルで米国債権を買い続けてきた日銀や政府が赤字財政になるのは当然だが、円安で莫大に増えた日本企業の海外資産の価値を収益としてみなし課税をすれば良い。

　また、保有する米国債権を市場で売り、円に変え、日本国債を市場で買い戻せば1000兆円を越えている国債発行残高など気にする必要もなく半減以下に少なくなるが、これをしないのも米国政府への忖度のひとつだ。

　日米貿易摩擦の通商代表簿との交渉で当時橋本腫瘍が比喩すうる米国債を売るとくちばしたことで、日本の週刊誌が即時反応して中国人のハニートラップの記事を流して首相を辞めている背景がある。

　大同小異だが、基礎控除と給与所得控除や扶養控除を103万円とする現状から、消費活動を活発化させ内需拡大による経済回復を狙うのであれば、1人180万円程度まで一律増やし、財源としては事業における接待費等に一律１０％を課税すれば良い。また、累進課税の高さは異様であり最高税率を地方税とあわえて３０％まで下げ、企業内の新陳代謝を促し、戦前のごとく篤志家を増やす努力をすべきだろう。

　無能なぬるま湯政治家が跋扈し、不平等な社会を作り出してしまった敗戦後に米国などからお仕着せにされた仕組みを変える必要がある。

　　　

　 

麻薬や犯罪にうんざりする米国民の多くが力による社会の修正を求めた可能性が高い、リベラル派の牙城サンフランシスコさえ右傾化

　ＳＦ市でのトランプ氏得票率、共和党候補としては過去20年間で最高

　路上犯罪やホームレスの問題で有権者の不満高まる

　リベラル派の牙城であるサンフランシスコでさえ、米国の右傾化の波に飲み込まれた。

　サンフランシスコは保守派の格好の標的となっている。
　カリフォルニア州務長官のデータによると、５日の米大統領選で、同市の有権者の15％強がドナルド・トランプ氏に投票した。
　共和党の大統領候補としては過去20年間で最高の得票率となった。
　2016年の初出馬の際は9.3％だった。

　同市では共和党員として登録している有権者が７％にとどまっており、民主党候補のハリス副大統領もかつてカリフォルニア州司法長官を務めていた背景を考えれば、この結果は全国的な傾向を反映したうえ、サンフランシスコでは特に大きな意味を持つものだ。

　地元の共和党支持者はこの勢いに乗り、これまで同市に見切りをつけていた
　　　富裕層の献金者
を取り戻すことができるとの期待も強まっている。

　　

　より穏健な都市を目指す共和党系の団体、サンフランシスコ・ブリオネス・ソサエティーの共同創設者
　　　ジェイ・ドンデ氏
は「現在、共和党はサンフランシスコでは成功できない」という
　　　自己実現的な予言
があり、だからわざわざ同党を支援する必要はないという考え方があると指摘した上で、「大統領選挙における投票行動から、「これは成功を収められる共和党候補にはチャンスがあることを示している」と述べた。

　ただ、サンフランシスコは依然としてリベラル派の牙城であり、すぐに共和党支配に変わる可能性は低いが、
　　　ホームレスの問題
　　　路上犯罪　　
　　　記録的なオフィス空室率
といった難題に見舞われる中、今回の選挙結果は、全米で広がる
　　　現状への不満を反映
する形となっており、次期大統領の取り組みに期待がかかっている。

　カリフォルニア州全体では40％近くがトランプ氏に投票し、ハリス氏は民主党候補としては過去20年間で最低の得票率を記録した。
　同州の動向は、2026年の州知事選にも影響を及ぼす可能性がある。
　現職のニューサム知事が任期満了を迎えるため、既に複数の知名度の高い人物が共和党からの出馬を検討している。

　　　
　　　　　

ひとこと

　現状の政治に不満な米国人が投票行動を変えたのだろう。

　ただ、トランプが政権を運営しても現状が変わらなければ、より大きな反発が生まれ兼ねないことも予想され、劇場型政治家が放言しただけの事ができなければ、過激な状況を生み出しかねないリスクが高そうだ。

　　　　　

ルイ・ラファエル・ビショフスハイム（Louis-Raphaël Bischoffsheim） 銀行家でビショフスハイム家の一員

ルイ・ラファエル・ビショフスハイム

　　　　　（Louis-Raphaël Bischoffsheim）

　　　1800年6月22日 - 1873年11月14日

　ドイツの国際銀行家であり、著名なビショフスハイム家の一員　

　ルイ・ラファエルはドイツの銀行財閥の創始者とされる

　　　ナタン＝ラファエル・ビショフスハイム（1773年 - 1814年）

の長男として生まれた。

　父親は1790年にマインツに定住し、すぐにフランス軍の供給業者となり、そこのユダヤ人コミュニティの重要なメンバーとなった。

　1814年に彼が亡くなったとき、彼の4人の子供は孤児となり、長男のルイ＝ラファエルは14歳で生活のため学業を放棄せざるを得なくなり、フランクフルトで銀行を経営していた

　　　ハユム・サロモン・ゴールドシュミット（1772年 - 1843年）

のもとで働き始めた。

　彼は同い年の息子ベネディクト＝ハユム・ゴールドシュミットと友人になった。

　　
　1820年、ルイ＝ラファエルはフランクフルトを離れ、当時主要な金融センターであったアムステルダムに移り、自分の名前を冠した銀行を設立した。

　翌年、彼は兄の

　　　ジョナサン・ラファエル・ビショフスハイム

に金融管理会社を設立させた。

　1827年、ルイ・ラファエルは兄のジョナサン・ラファエルの経営の下、アントワープに新しい支店を開設した。

　ジョナサン・ラファエルは1832年にアメリーの妹

　　　アンリエット・ゴールドシュミット

と結婚し、ブリュッセルに永住するために家業の銀行を離れた。

　1822年にゴールドシュミットの娘と結婚した後、2つの家族の生活はさらに密接に結びついた。

　1846年にルイ・ラファエル・ゴールドシュミットはロンドンで銀行を開設した。

　その会社はすぐにルイ・ラファエルの次男アンリ・ルイ（1823年 - 1908年）の手に渡った。

　その頃、彼の父は1848年8月30日にパリに新しい会社

　　　「ビショフスハイム・ゴールドシュミット・エ・シエ」

を資本金75万フランで設立する計画を立てていた。

　メンバーは甥でベネディクト・ゴールドシュミットの息子

　　　ルイ・ラファエル・ハユム・サロモン（1821年 - 1888年）

と長男ラファエル・ルイであった。

　1850年、「ビショフスハイム・ゴールドシュミット銀行」がパリのラ・ショセ・ダンタン通り26番地に正式に事務所を開設した。

　その頃、彼は「パリのコントワール・デ・エスコント」の責任者である

　　　アルフォンス・ピナール

　　　エドゥアール・ヘンシュ

と出会い、その後数年間彼らと共に働くことになる。

　1863年、ルイ・ラファエルとオランダの銀行

　　　デ・クレジット・エ・デ・デポ・デ・ペイ・バス

のメンバーは、彼が1820年に設立した銀行のアムステルダム、アントワープ、ブリュッセルの支店を吸収した。

　その頃、ルイ・ラファエルはパリでの新銀行設立で

　　　ピナール

　　　ヘンチ

　　　ポーリン・タラボ

を支援し、ソシエテ・ジェネラルの創設者の一人となった。

　1872年、彼と甥のアンリ・バンベルガー（1826年 - 1908年）、アルフォンス・ピナール、エドゥアルド・ヘンシュは、銀行デ・クレジット・エ・デポ・デ・ペイ・バスとパリ銀行の合併の立役者となり、新しい

　　　パリ・デ・ペイ・バス銀行（パリバ　Paribas）

が誕生した。

　
　1822年、ルイ・ラファエルは幼いころから知っていたハユム・サロモン・ゴールドシュミットの娘アメリー・ゴールドシュミット（1804年 - 1887年）と結婚した。

　二人の間には2人の息子がいた。

　・ラファエル＝ルイ・ビショフスハイム(1823-1906)
　・アンリ・ルイ・ビショフスハイム（1829–1908）

　　　銀行家でヨーゼフ・ビーダーマン（1809–1867）の娘

　　　　クラリッサ・ビーダーマン（1837–1922）

　　　と結婚した。
　

　ビショフスハイムは1873年11月14日にパリで亡くなった。

　　　　

　　　　　

　　　

ビショフスハイム家（Bischoffsheim family） 銀行業で成功したことで知られるドイツ系ベルギーユダヤ人の一族

ビショフスハイム家（Bischoffsheim family）
　銀行業で成功したことで知られるドイツ系ベルギーユダヤ人の一族である。

　その祖先は、マインツ選帝侯領タウバービショフスハイム出身の陸軍請負業者

　　　ラファエル・ナタン・ビショフスハイム

に遡る。

　この家系は特にフランクフルト・アム・マインの

　　　ゴールドシュミット家

と深い関わりがあり、両家は何世代にもわたって婚姻関係を結び、

　　　ビショフスハイム・ゴールドシュミット＆シー銀行（Goldschmidt & Cie bank）

を共同経営し、最終的に1863年にバンク・ド・クレディ・エ・デポ・デ・ペイ・バ（Banque de Crédit et de Dépôt des Pays-Bas）に合併した。

主要一族
・ラファエル・ナタン・ビショフスハイム（1773–1814）

　　マインツ選帝侯領の軍務契約者
・ルイ・ラファエル・ビショフスハイム（1800–1873）

　　銀行家、ビショフスハイム・ゴールドシュミット＆シーの創設者

　　銀行家ハユム・サロモン・ゴールドシュミット（1772–1843） の娘

　　　　アマリー・ゴールドシュミット（1804–1887）

　　と結婚。
・ラファエル・ルイ・ビショフスハイム（1823–1906）

　　銀行家、政治家、パトロン
・アンリ・ルイ・ビショフスハイム（1829–1908）

　　銀行家

　　・クラリッサ・ビーダーマン（1837–1922）

　　　　ハプスブルク家の宮廷宝石商

　　　　　ヨーゼフ・ビーダーマン（1809–1867）の娘と結婚
・エレン・ビショフシャイム（1857年 - 1933年）

　　政治家

　　　第4代デザート伯爵ウィリアム・カフ（1845年 - 1898年）と結婚
・アメリー・ビショフスハイム（1858–1947）

　　第2代ヴァレンティア準男爵モーリス・フィッツジェラルド（1844–1916）と結婚

・アマリア・ビショフスハイム（1802–1877）

　　織物商、銀行家の

　　　アウグスト・バンベルガー（1790–1858）

　　と結婚
・ルドルフ・バンベルガー (1821–1900)

　　銀行家

　　　ベルタ・ゼリグマン (1827–1915) と結婚
・フランツ・バンベルガー (1855–1926)

　　銀行家

　　　アンナ・クララ・レヴィノ (1865–1942) と結婚

　　　　ピアニスト、クララ・シューマンに師事
・ルートヴィヒ・バンベルガー(1892–1969)

　　映画監督
　

・ルートヴィヒ・バンベルガー(1823–1899)

　　銀行家、ドイツ銀行の共同創設者
・アンリ・バンベルジェ（1826〜1908）

　　銀行家でパリ・エ・デ・ペイ・バ銀行の共同創設者

　　　モーリッツ・フォン・ヒルシュ（1831〜1896）の妹

　　　　　アマリー・フォン・ヒルシュ

　　　と結婚。
・ウジェニー・バンベルジェ (1828–?)

　　ベンジャミン・レヴィ (1817–1884) と結婚
・ラファエル＝ジョルジュ・レヴィ（1853年 - 1933年）

　　政治家

　　　マルグリット・ハルファン（1861年 - 1929年）と結婚。
　

・クララ・バンベルガー（1833–1907）

　　エリアス・ランズベルグ（1820–1888） と結婚
・エルンスト・ランズベルク（1860–1927）

　　法学者

　　　アンナ・シルバーバーグ（1878–1938）と結婚
・パウル・ルートヴィヒ・ランズベルク（1901–1944）

　　哲学者
・アンリエット・バンベルガー（1841–1894）

　　言語学者ミシェル・ブレアル（1832–1915）と結婚
　

・ジョナサン・ラファエル・ビショフスハイム（1808–1883）

　　銀行家　

　　　銀行家ハユム・サロモン・ゴールドシュミット（1772–1843） の娘

　　　　　ヘンリエッタ・ゴールドシュミット

　　　と結婚。
・クララ・ビショフスハイム（1833–1899）

　　銀行家

　　　ユダヤ人植民協会の創設者

　　　　　モーリス・ド・ヒルシュ（1831–1896）

　　　と結婚
・モーリス・アーノルド・ド・フォレスト＝ビショフスハイム（1879年 - 1968年）

　　イギリスの飛行家、政治家の養子
・レギーネ・ビショフスハイム（1834–1905）

　　銀行家レオポルド・ベネディクト・ゴールドシュミット（1830–1904）と結婚

　　　銀行家ハユム・ザロモン・ゴールドシュミット（1772–1843）の孫
・フェルディナンド・ラファエル・ビショフスハイム（1837–1909）

　　銀行家

　　　メアリー・ペイン（1859–1900）と結婚
・モーリス・ビショフスハイム（1875〜1904年）

　　銀行家

　　　マリー・テレーズ・ド・シェヴィニェ（1880〜1963年）と結婚。
・マリー・ロール・ビショフスハイム（1902–1970）

　　慈善家

　　　シャルル・ド・ノアイユ（1891–1981）と結婚
・オルテンス・ビショフスハイム (1843–1901)

　　ジョルジュ・モンテフィオーレ＝レヴィ(1832–1906)と結婚、実業家
　

・クララ・ビショフスハイム（1810年 - 1876年）

　　銀行家マイヤー・ジョゼフ・カーエン・ダンヴェール（1804年 - 1881年） と結婚。
・ルイ・ラファエル・カエン・ダンヴェール（1837年 - 1922年）

　　銀行家

　　　ルイーズ・ド・モルプルゴ（1845年 - 1926年）と結婚。
・ロバート・カーエン・ダンヴェール(1871–1931)

　　銀行家

　　　ソニア・ウォーショースキーと結婚
・イヴォンヌ・カエン・ダンヴェール（1899年 - 1977年）

　　銀行家アンソニー・グスタフ・ド・ロスチャイルド（1887年 - 1961年） と結婚。
　
・イレーヌ・カエン・ダンヴェール（1872〜1963）

　　銀行家のモイーズ・ド・カモンド（1860〜1935） と結婚
　　　

　　　　

米司法長官にトランプ氏の忠実な支持者「ゲーツ下院議員」を指名予定

　トランプ次期米大統領は、

　　　マット・ゲーツ下院議員（共和）
を司法長官に指名すると発表した。
　米国の法執行機関を再編し、移民、犯罪、社会問題に関する自身の政策を実行に移すために自身に忠実な支持者を起用する。

　トランプ氏は11万5000人余りの職員を抱える
　　　司法省の抜本的な改革
を推進する意向を示している。
　同省は連邦法の執行から物議を醸す案件の訴訟まで、トランプ氏が自身の政策を実行する上で必要となる組織の頂点に位置している。

　　

　また、移民法の執行や国境警備、警察活動に数十億ドルの資金を配分する上でも重要な役割を果たしている。

　ゲーツ氏（42）は、トランプ氏がホワイトハウスを去ってからも同氏の忠実な支持者として知られている。
　自身の党派内で非難の的となっているゲーツ氏は、金銭と引き換えに17歳の少女と性的関係を持った疑惑で司法省の捜査を受けるなどスキャンダルに悩まされてきた。

　ゲーツ氏は容疑を否認し、昨年に起訴されないと通知された。
　また、ゲーツ氏は下院倫理委員会の標的にもなっていた。

　トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で「マットは司法省の組織的腐敗を根絶し、同省を民主主義と憲法を守り犯罪と闘うという本来の使命に立ち返らせる」と指摘した。
　「司法省には誠実さ、高潔さ、透明性がなければならない。マットのリーダーシップの下、全米国民が司法省を再び誇りに思うだろう」と続けた。