米国の民間原子炉および燃料設計エンジニアリング会社
第 4 世代の高温ガス冷却ペブルベッド 原子炉の設計を開発している。
同社は、民間からの資金提供や、 2016 年の
米国エネルギー省(DOE)
の先進炉コンセプト協力協定や 2020 年の先進炉実証プログラム (ARDP) など、さまざまな政府助成金や契約を受けている。
2009年にイラン生まれのアメリカ人実業家
カム・ガファリアン氏
によって設立された。
2016年1月、X-energyは、原子炉開発の要素を進めるために、米国エネルギー省の先進的原子炉コンセプト協力協定の一環として、最大4000万ドルの5年間の助成金を受けた。
2019年、X-energyは前線基地で使用するための
小型軍用原子炉
を開発するために米国国防総省から資金提供を受けた。
元エネルギー省エネルギー副長官の
クレイ・セル氏
が2019年にX-energyのCEOに任命された。
2020年10月、同社はエネルギー省から、ヘリウム冷却ペブルベッド型原子炉Xe-100の設計の実証炉を建設するための費用として、今後5〜7年間で総額4億〜40億ドルの補助金の受領企業に選ばれた。
これはエネルギー省の先進炉実証プログラムの一環であり
テラパワー
にも同じ補助金が交付されている。
2022年にカーチス・ライト社はXe-100原子炉の3つの重要な部品の優先サプライヤーとなることに合意した。
原子炉の最初の設置はワシントン州のエナジー・ノースウェスト社向けに行われる予定である。
2023年3月、X-エナジーとダウ社は、米国メキシコ湾岸のダウ社の施設の一つに、送電網規模の次世代原子炉Xe-100を開発することに合意した。
2022年12月、X-energyは特別買収会社
Ares Acquisition
を使って20億ドルで株式を公開する予定だった。
しかし、当時のマクロ経済状況と、コスト増加による米国初のSMR導入プロジェクト
Carbon Free Power Project
の中止による市場への影響により、2023年10月に中止となった。
同社は2023年11月に一部従業員を解雇した。
2023年12月、同社は既存の投資家から新たな資金調達ラウンドで2億3500万ドルの投資を調達した。
Xe-100 は、従来の原子炉設計と比較して、より小型で、よりシンプルで、より安全な
ペブルベッド高温ガス冷却原子炉
の設計案である。
ペブルベッド高温ガス冷却原子炉は、1944 年に初めて提案された。
各原子炉は、200 MWtおよび約 76 MWe を発電する予定である。
Xe-100 の燃料は、球形の燃料要素、またはペブルであり、三構造等方性 ( TRISO ) 粒子核燃料設計を使用し、高分析 LEU (HALEU) ウラン燃料を 20% に濃縮して、燃料交換の間隔を長くしている。
X-energy は、TRISO 燃料によって
原子炉のメルトダウンが事実上不可能
になると主張している。
posted by まねきねこ at 08:00| 愛知 |
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よもやまばなし
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